モンテッソーリ教育の由来

火曜日 2012年5月8日, マルシャン ジョフロア

マリア・モンテッソーリ女史のプロフィル。集中する子ども。大切な時期と環境。自由と規律。                                    

マリア・モンテッソーリ女史のプロフィル

マリア・モンテッソーリ

マリア・モンテッソーリ

マリア・モンテッソーリ女史は、1870年イタリアに生まれ、医師を志し、医学を修めたあと教育学を学び、子どもと生活を共にしながら新しい子どもの観方を幼児教育界に投げかけ、そのすばらしい教育効果は世界に広く認められています。

集中する子ども

子どもは、ふとしたきっかけで、一つのことを何回も繰り返しながら深く集中していくという子どもの現象をご覧になったことがあると思います。モンテッソーリが子どもと生活しながら発見したことは、何か一つのことに没頭した後、決まってその子どもは前より安定感ができ、のびのびした素直な面を表すということです。その理由は集中するという事実にあるのです。こうしてモンテッソーリは、集中を可能にする教具および集中を促す環境を注意深く研究しながら教育法を編み出していきました。子どもたちは、自分で選んだ活動を思い切り繰り返し集中することにより、作業による充実感、満足感を味わい、一つの自信となって次へのステップへと挑戦する意欲が生まれてきます。

大切な時期と環境

子どもが生き生きと成長し、発達する姿の中に見落としてはならない大切なことがあります。それは、それぞれの能力が発達し身についていくのに一番適した時期があるということです。その時期を逃がさずに充分な発達が遂げられるよう配慮しなければなりません。たとえば、狼に育てられたアベロン(フランス)の野生の少年の例を見ると、ことばを獲得するとき言語環境が与えられなかったため、ことばの訓練を受けてもこの習得は非常に困難であったことが記されています。したがって、教師は、一人一人が持っている子どもの個性を尊重し、それぞれの子どもの発達段階にふさわしい教具、教材を教室に準備します。  

自由と規律

集中が教育の鍵と言われるモンテッソーリ教育において、それを実現させるための条件の一つは、内から湧き出る興味にしたがって、作業を自由に選ぶということです。一見気ままに活動しているようですが、この教育における自由とは、子どもたちが自分のしたいことを勝手にやるという自由放任ではなく、選んだ教具は使った後必ず元に戻す、人の作業の邪魔をしない等、責任ある秩序の中の自由という意味です。こうして活動しながら子どもたちはわがままを捨て、自分自身の心も育てながら、自然に自分たちの小さな社会のルールに従うようになります。